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完ミで正解!最初から完全ミルクを選んだ私たちの後悔ゼロの体験談

「完ミで育てたい!」 そう思っているけど、実際どうなんだろう…?

「母乳にするべき? それとも完ミ?」 迷っているけど、どちらが自分に合っているのか分からない

「完ミ育児のメリットって何?」 先輩ママのリアルな体験談が知りたい!

授乳は、産後すぐの赤ちゃんのお世話の中心ともいえるもの。世の中では母乳が推奨されていますが、絶対に母乳でなければいけないわけではありません。

私は 2人の子どもを完全ミルク(完ミ)で育てました。

初乳すら与えていません。

免疫や栄養面で母乳が推奨されていますが、今のところ我が子(4歳・1歳)2人が母乳で育った子と差があるように感じたことはありません

ここでは、

我が家が完ミ(完全ミルク育児)を選んだ理由、決断までの葛藤、そして産後にスムーズに完ミへ移行した方法をお伝えします。

実際に完ミ育児を経験したからこそ分かった、メリット・デメリットやリアルな体験談をお話しするので、授乳スタイルで悩んでいる方の参考になるはずです。

「母乳じゃなくても大丈夫?」と不安を感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を書いた人

目次

妊娠後期に知った完ミ育児の割合

私は妊娠後期まで授乳について深く考えていませんでした。

出産や育児が現実味を帯びてきた頃、ふと調べてみると、多くの人が母乳育児や母乳+ミルクの混合育児を選んでいることを初めて知りました。

月齢別の完ミ育児割合

2015年

月齢別の完ミ育児割合 2015年

平成27年度乳幼児栄養調査のデータをもとに作成

0か月から完ミは1.9%しかいないなんて驚きました

2023年

月齢別の完ミ育児割合 2023年

乳幼児身体発育調査 / 令和5年乳幼児身体発育調査 一般調査による乳汁栄養法の割合、月齢別、出生年次別 のデータをもとに作成

別の調査になりますが2023年は2015年と比べて完ミの割合が増えているようです

自分の身体的理由から完ミで育てたいと思っていた

本格的には考えていませんでしたが、うっすらとミルクだけで育てるものだと思っていました。

理由は、生理のたびに胸が張り、肌着との摩擦で刺激を受けて炎症が起きやすく、化膿してしまう体質だったからです。衛生面や痛みを考えると母乳は嫌だな…と思っていました。

しかし、授乳スタイルについて調べてみると出産直後(0か月時点)の完全ミルクの割合は2%ほど。さらに高齢出産で0か月時点の完全ミルクの割合は4%ほどということも分かりました。

え…そんなにみんな母乳なの?と色々なサイトを見てみましたが、多少の数値差はあれど、やはり完全ミルクが稀有な存在であることは確かだと理解しました。

年齢層別の0か月時点での完ミ育児の割合

平成17年度乳幼児栄養調査 子ども数、出産時母親の年齢階級× 乳児期の栄養方法 のデータをもとに作成

さすがにこれは考え直すべきか?と思いました。

我が家の育児環境も完ミの後押しに

私たち夫婦は東京在住ですが、それぞれ東北・北陸出身で実家から遠く離れて暮らしています。私の母はすでに他界していて実家に居るのはザ・昭和の父のみ。

義母は義実家にいますが、これまで数回しか会ったことがなく、頼るのは難しい状況でした。そのため、里帰りはせず、産後は夫と2人で東京で子育てをスタートすることに決めました。

そして、産後の自分の体調がどうなるか分からないことや、赤ちゃんの生活リズムを考えた結果、授乳などの日常的なお世話は夫もできる方が良いと思い、我が家では完全ミルクを選択しました。

それでも葛藤した初乳

しかし、色々調べる中で初乳という言葉を知りました。

初乳とは、産後初めて分泌される母乳のことで、栄養価が高く、赤ちゃんを病気から守ってくれる免疫成分を多く含んでいます。

せめて初乳は飲ませた方が良いのか?

完ミで育てるつもりでいましたが、何となく「私も母乳は出したぞ」という事実だけ残したくて「初乳だけ与えよう」と考えるようになりました

私のように、粉ミルクで育てたいと思っていても、赤ちゃんが0か月時点で実際に完ミにした人は3割強と多くないようです。

粉ミルクで育てたいと思っていて、実際に完ミにした人の割合(0か月時点)

粉ミルクで育てたいと思っていて、0か月のときに実際に完ミを選択した人は31.25%

平成27年度乳幼児栄養調査 報告書 妊娠中の母乳育児の考え(授乳期の栄養方法別) -授乳期の栄養方法別、妊娠中の母乳育児の考え別、人数、割合-総数(0-2歳)のデータをもとに作成

私の「完ミ育児」を決定づけた助産師さんの言葉

定期検診の際、授乳について助産師さんに、「初乳だけ与えて、その後は完全ミルクにしたい」と伝えました。

すると、その助産師さんからまさかの次の返答。

完ミにしたいなら、初乳もあげない方が良い!1回母乳出しちゃうと、止めるのに胸が張ったりしてママが辛くて大変だから

この返答で私は初乳もあげず、産後直後から完全ミルクにすることに決めました。

まわりのママの声を聞いていると産院がそもそも母乳派と言っている方も多い印象でした。

私がお世話になった大学病院は私たち夫婦がどうしたいかを優先する考えでした。なので、「本当は完全ミルクで育てたい」という私の本心に沿って的確なアドバイスを下さいました。

この日の検診の担当助産師さんがこの方でなければ、また違う決断になっていたかもしれません。

この助産師さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです

産後の初授乳と、完ミにするための処置

長男の初授乳は助産師さんが飲ませてくれました。それを分娩台から「あっ!もうミルク飲んでる!」とちょっと驚きながら眺めていました。

病院によっては完ミでも初授乳をママがやることもあるのかもしれません

私が長男に初めてミルクを飲ませたのは出産翌日、母子同室になってからでした。

病院のベッドでミルクを飲む第一子
病院のベッドでミルクを飲む第一子

たった10mlなのに全然うまく飲ませられなくてビックリしました

産後何もしないとホルモンの関係で母乳が出てしまうので、完ミにするために1錠の薬を飲まされました(出産翌日の朝だった記憶です)。

これで完ミ処置終了です。

その後「胸の張りとかありませんか?」と確認されたりはしましたが、私の場合は何も違和感は感じませんでした。「完ミにするのって1粒の薬で終わりなんだ!?」ととても驚きました。

最初から完ミにしたことで夫が育児に当事者意識を持った

完ミに着地するまで気持ちは色々揺らいだものの、我が家は本当に完ミで良かったと思っています。

第1子の初めての育児で最初から完全ミルクにしたことで、「女性にしかできない育児タスクがない」という環境を作れたことが、夫の育児参加の割合に大きく影響したと感じるからです。

現在の我が家の家事・育児の分担比率は、平日夜の私のワンオペ時間も含めて考えても、おおよそ6(私):4(夫)くらいです。夫婦2人そろっている時は5:5です。

完全ミルクという育児環境のおかげで、新生児の頃から「ママじゃないと」とか「ママの方が…」といった夫の言い訳が通用しなかったため、夫婦間の家事・育児の分担が偏ることを防ぐことができました。

授乳は1日の中で大きな割合を占める大切な時間ですが、我が家では夫婦どちらも授乳できる環境だったおかげで、子どもの愛着がママだけに偏ることはありませんでした

その結果、「パパだと泣いちゃう…」ということもなく、夫もスムーズに育児に関われるように。自然と他の育児タスクも分担できたことで、夫婦で無理なく子育てができるようになりました。

振り返ってみると、第1子の育児を始めた当初からこの環境だったことが、現在の夫婦の家事・育児分担比率の基盤を築いたように感じます。

途中からじゃなくて最初からにしたのがよかったと思います

栄養や免疫のことを考えると「やっぱり母乳が良いのでは…」と産前はとても悩みましたが、我が子2人とも今のところとても元気に育っています

他の子と比べて風邪をひきやすい、保育園を休みがちというようなことも見られません。

家事育児に積極的に参加してくれる夫という収穫の方が相対的に見ても大きかったかなと思っています。

完ミ育児のメリット

誰でも授乳できるから育児負担を分散できる!パパも育児に積極参加!

母乳の場合、搾乳して哺乳瓶で授乳する以外は、基本的にママしか授乳ができません

一方で、ミルクならパパはもちろん、大人であれば誰でも授乳が可能です。年齢によっては、上の子が赤ちゃんのお世話を手伝うこともできます

例えば、

  • パパがいる時間はパパが授乳担当
  • その間、ママはゆっくり休憩

こんな風に、授乳の負担を分散しやすくなるのがミルクの大きなメリット。育児を 「ママだけの役割」にしないことで、家族全員で支え合える環境 が作れます。

妹にミルクを上げている第一子
妹にミルクをあげている第一子

パパもすべての育児ができるという環境になる

よく 「母乳以外の育児なら男性も何でもできる」 と言われます。母乳育児の場合、どうしても 「授乳はママしかできない」 という物理的な制限があります。

しかし、ミルク育児なら「授乳もパパができる」 ので、「ママじゃないとダメ」という言い逃れができない環境が整います。

これにより、育児が「ママの役割」になりすぎず、男女での負担の差がなくなるため、パパも主体的に育児に関われるチャンスが広がります!

レストランでミルクを飲ませているパパ
レストランでミルクを飲ませているパパ

明確にどのくらいの量飲んだかが分かる

母乳だとどのくらい飲んだのか目に見えて分からないので、授乳前後で体重を測って飲んだ量を確認することもあるようですが、ミルクだと哺乳瓶なので、飲んだ量が明確です。

場所を選ばずどこでも授乳できる

お出かけ中に「あ!授乳の時間だ!」となった時は、座れる場所さえあれば、わざわざ授乳スペースを探さずに屋内外選ばず授乳できます。ケープで隠したりする必要もありません。

お外でベビーカーに座ってミルクを飲んでいる第一子
公園でベビーカーに座ってミルクを飲んでいる第一子

母乳が出ない…乳腺炎が痛い…などの悩みが皆無

母乳で育てている場合は、母乳についての悩みも多いようですが、ミルク育児の場合はママの体が痛むこともありませんし、心が痛むこともありません。

授乳に時間がかからない

母乳の場合、左右どちらかだけというアンバランスにはできないので毎回左右それぞれ吸わせ、飲み足りないようであればミルクを追加するという工程を踏むことになるので、1回の授乳にも時間がかかるようです。

ミルクの場合は、長くても20分、赤ちゃんがミルクを飲むのに慣れてくれば、10~15分で飲んでくれることがほとんどです。

完ミ育児のデメリット

授乳室に入っていくママをつい目で追ってしまう

赤ちゃんが生まれると、おむつ替えや授乳のために 百貨店や商業施設のベビールームを利用する機会が増えます。

ベビールームには女性しか入れない授乳室が併設されていることがほとんど ですが、赤ちゃんを抱っこして授乳室へ向かうママたちを、なんとなく目で追ってしまう自分がいました。

「やっぱりみんな母乳なんだな…」

そんな風に感じ、「自分だけ違う選択をした」ような罪悪感 を抱くことも。でも、そう思うのは最初だけ。慣れれば何も思わなくなります。

ミルク育児も、母乳育児も、どちらも赤ちゃんを大切に育てていることに変わりはないんですよね

母乳の悩みに全く共感できず、その話題の輪には入れない

私は母乳育児を経験していないため、母乳に関する悩みや大変さが正直わかりません。

児童館などでママたちが「わかる〜!」と母乳の話題で盛り上がっている場面 に出くわしても、共感できず、その輪に入れないことも…。

また、懸命に母乳育児に向き合っているご家庭に対して、「うちは完ミだけど、おすすめだよ!」と軽々しく言える話題でもない。

そういった場面では、「自分は少数派なんだな」と実感することがあります。

我が家の育児スタイルのまとめ

産前はたくさん悩みましたし、デメリットも多少ありますが、完ミ育児は私たち夫婦にとってさまざまな面で最善の選択だったと感じています。

どんな授乳スタイルで育児をするにしても、産前から夫婦で相談して決めることをおすすめします。

その話し合いの過程を通じて、少しずつ一緒に親になっていくものだと思うので、ぜひたくさん話し合ってください。

たくさん悩んだり、話し合って導き出した結論がお二人にとって最善の選択になるのだと思います

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